拝啓、矢口明子酒田市長殿ーー写真集『写真が語る 庄内の100年』
拝啓、矢口明子市長殿
すでに矢口市長は図書館の新着書コーナーなどで写真集『写真が語る 庄内の100年』を手になさったことと拝察する。
有名なカメラマンではなく、その大半は出版社の呼びかけに応じたアマチュアカメラマンが撮影した写真である。その数、600枚。
人々のアルバムにひっそりと眠っていた写真を丹念に発掘した出版社の熱意にも敬服したい。出版物が売れない時代だけに、その逆に企画力で販売を推進する事に賛同する。
☆「やりたくとも誰にもできないことを本にする」
☆「地元及び庄内に所縁を持つ方々との共感」
私にとって最も印象深いのは、人々の笑い顔である。まったく屈託のない笑顔に溢れている。庄内に自信とエネルギーが満ち溢れていたからであろう。
だからこそ、昔が良かったなどと繰り言を言うつもりは全くない。
矢口市長、この写真集には、酒田のDNAを教え、街づくりのヒントを得ることができる知恵に満ちている。
1、中町商店街に集まる行商のアバと買い物客〈酒田市・昭和44年〉撮影:阿部辰修氏
→モノクロ時代への回帰
2、酒田大火からの復興を目指す山王祭〈酒田市・昭和52年頃〉撮影:阿部辰修氏
→復興を目指す不屈のエネルギー再生
3、山王祭での仮装行列〈酒田市・昭和28年
→仮装パレードの再開と、現代的祭りの再構築
4、酒田駅前から大沼デパートを望む〈酒田市・昭和58年〉撮影:阿部辰修氏
→ダイエー酒田店の撤退の原因と、酒田市の街作り戦略の立て直し
もしお読みでなければ、酒田市長はすぐにでも本書を一読してほしい。そして、市政に酒田のDNAを探り当てて欲しい。賢明な矢口市長の得意分野で在ると信じる。
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